OICThe PROfessional

the PRO fessional

プロの現場で活躍する卒業生たちの
生の声をお届けします。

卒業生インタビュー

中村 笑香さん

CGデザイナー

中村 笑香 さん
ゲームクリエイター専攻(CG) 2022年卒業
三重県立宇治山田高等学校 出身
株式会社コナミアミューズメント 株式会社コナミアミューズメント
コナミグループにおけるアミューズメントマシンの制作・製造・販売(アーケードゲームおよび遊技機)やゲームのオンライン接続サービス「e-amusement」の提供を行うメーカー。日本初の音楽ゲームによるeスポーツプロリーグ 「BEMANI PRO LEAGUE」を発足させるなど、業界をリードしながら常に新たなエンタテインメントを開拓している。事業所は愛知県(本社)、東京都、神奈川県、兵庫県。

INTERVIEW

今のお仕事内容を教えてください。
アーケードゲームのUI(ユーザーインターフェース)デザインのほか、作品中の3D、2Dイラスト作成、プロモーションのグッズ制作などを行っています。CGデザイナーの領域は想像以上に幅広く、いろんな仕事を担当できるのが新鮮であると同時に、バランスよく成長できる業務に就けていると感じています。現在の担当タイトルは「アニマロッタ」というメダルゲームです。長く続いているシリーズものであり、多くのファンがおられます。気を配っているのはこれまで積み重ねてきたゲームの基礎を崩すことなく、かつ今までと同じでないという印象につながるリニューアル。過去のタイトルについてわからないことがあれば、先輩とコミュニケーションを取って理解するように努めています。
やりがいを感じるのはどんなときですか。
ゲームが市場に出たあと、お客様がSNSに投稿してくださいます。それを楽しみにできる仕事であり、お客様の声はモチベーションにもなります。やはり、いい反応を見つけたときはうれしいですね。とくに喜ばしいのはある意図を持ってつくった部分に対して、その意図通りのつぶやきがあったとき。お客様はちゃんと見てくれているのだと感じます。今後もお客様の反応をイメージしながら仕事をするとともに、ゲームを楽しんでもらうためにも自分自身もつくることを楽しみたいと思います。
OICで学び役に立っていると思うことは何ですか。
一つは小規模でもチーム制作を体験できたことです。今の仕事においてプログラマーとのコミュニケーションは欠かせないのですが、チームの意思疎通が不十分だと仕事が進まないことを学生のうちに理解できたのは仕事に活きています。就職活動に向けてUIデザインと3DCGの技術を勉強したことも良かった点です。OICの先生は熱心に学ぶ学生にはしっかり応えてくださり、UIは個人的に教えていただいていました。先生からは「2Dができる人材は数多くいる。UIと3Dができるようになると会社で重宝される」と言われてきました。実際、その通りの状況になっています。
これからの目標は何ですか。
とくにUIデザインの技術を伸ばしていきたいと考えています。UIはゲームの導線を担う基礎的な部分ですが、あくまでメインはゲーム画面。ボタンを押さないと先に進まないのがゲームであるものの、そこにしか目がいかないデザインでは楽しみが薄れてしまいます。操作性と気持ち良いプレーが絶妙に両立するUIを理解し、形にしていきたいと思います。あとは組織に対する貢献。すでに後輩が入社していますので、指導できる立場になれるように私自身も学び続けたいと思います。