株式会社V-sign
おもに3Dアニメーションを請け負うプロダクション。CGの元請けをはじめ数多くの著名タイトルで制作協力をしており、テレビアニメ、劇場版、イベント映像などの幅広い分野でハイクオリティな映像を提供している。本社は東京都。
https://v-sign.co.jp/
アニメの中の3DCGの場面をおもに制作している会社です。設立2017年の若い会社で規模はそれほど大きくありません。大きな組織になると3Dの中でも分業になってしまい、それはそれでメリットなのですが、若いうちにいろんな業務を経験してスキルを磨きたい自分には内定先の規模が最適。幅広い仕事を体験することで、将来自分がめざすクリエイターのビジョンが見えてくるのではないか。そう考えて選んだ会社です。最初は先輩の助けとなるように努め、まずはクレジットに名前が載ること。そこがプロのスタートラインになると考えています。
メールでポートフォリオ、デモリール、履歴書をお送りして面接へ進みました。最初の面接では、どういうビジョンを持って、どんな作品をつくってきたかという質問を受けました。作風や意識が合っているかというマッチングの意味合いが強かったように感じました。もともとコンポジターで応募したのですが、ポートフォリオをご覧になったうえで、「デザイナーとして自分からつくるほうが向いている」と言っていただきました。もちろん、ありがたい評価です。履歴書の作成ではキャリア支援課にお世話になり、ポートフォリオの作成では見せ方の部分で先生にアドバイスをいただきました。力を入れたのは業界研究。会社によって作風も方針も異なります。専門誌を隅から隅まで見て企業を探したり、ネットでもこれ以上ないというくらい閲覧したりして、細かく業界研究に取り組んでいました。
CGを学ぼうと決めて入学したのですが、OICはカリキュラムの幅が広く、実写も学ぶことになります。その学習をとおして、光の当たり方や画角が理解できるようになりますので、CGをめざす学生にとって実写は必須です。自分の年次はコロナの時期と重なり、とくに2年はオンライン授業が多くなりました。僕はそこでギアを入れました。絶好の自主制作の機会と思うとやる気が出てきて、自宅でいろんなアニメを参考にしながら、自分のつくりたいものに挑戦。ここで数多くの作品ができたので、コロナ禍をうまく利用できたと思っています。1年のとき先生に言われたのは「大切なのは、これでいいやと妥協しないこと」という言葉。その先生の言葉を自分なりに解釈し、実践していく学生生活でもあったのですが、僕が取り組んだのは、2つの作品に手をつけるよりも1つを深めていくことでした。それは正解だったと振り返って思います。