名刺エキスプレス® (オレンジホールディング株式会社)
名刺エキスプレス®は大阪府内の主要エリアに複数の店舗を展開。運営会社のオレンジホールディング株式会社は各種デザイン事業、印刷事業、印章製造、Web制作、ソフトウェア・ハードウェア開発販売事業などの幅広いビジネスを手掛ける。本社は大阪府吹田市。
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多彩な事業展開を行うオレンジホールディングスのグループ企業です。僕に向いているということで、先生に応募を勧めていただきました。勤務先となる名刺エキスプレス®は名刺デザイン、印鑑製作、ロゴ制作などのほか、さまざまなデザインを手掛けていて、めざしていたグラフィックデザインの仕事ができる会社です。デザイナーは自分がつくりたい作品ではなく、クライアントの要望を形にする仕事。お客様の求めるものを的確に提供できるような仕事をしていきます。
履歴書とポートフォリオを提出し、面接へ進みました。ポートフォリオにはグラフィック作品を中心に、Webデザイン、デッサン、イラストなどを盛り込みました。Web作品については、内定先がWeb事業も手掛けていますので、入れたほうが評価が上がるという先生のアドバイスで載せました。ポートフォリオ全体の方針としては、学んだ成果を幅広く示すこと。そのために作品のバリエーション、点数ともに多めの構成にしました。それに対して先方の反応も好意的で、いろんな勉強してきたことを感じていただけたようです。面接の雰囲気は和やかで、面談のような感じで進みました。受けた質問で印象に残っているのが、10年後の自分について聞かれたことです。「明確ではありませんが、会社のできるだけの上のポジションにステップアップしていたい」とお答えしました。2年制のコースは短期間。授業の課題だけでは就活に必要な作品は揃えられませんでした。就活前にエンジンをかけた側面もありますが、日頃から自主制作に取り組んでいて良かったと思います。
高校時代にイラストレーターに触れる機会があり、それでデザインに興味を持ち高校から勉強を始めました。OICではその学びをより深めたとともに、幅広い技術を身につけることができました。例えば、デッサンはOICに入って初めて学びましたが、今ではしっかり陰影をつけて対象物を描けるようになりました。デザインはパソコン上で行うものですが、手描きの技能は必要です。アイディアを考えるときは、紙にたくさんの案を描き込みます。そこで正確に形を取れないと後工程にも影響を及ぼします。また、ラフスケッチはお客様との打ち合わせでも大事なコミュニケーションツールになります。僕はお客様の要望を叶えるデザイナー像を理想としています。そのためには綿密な打ち合わせが必要なので、デッサンを学んだことは現場で役立つはずです。