ウィルポート株式会社
地域に密着した物流事業によって、社会に必要とされる物流サービスを創出することを掲げ、小商圏内でBtoC配送を行う「物流受託事業」、地域の買い物宅配を担う「生活物流支援事業」、オープン型宅配ボックスを設置する「宅配ボックス事業」を展開。本社は東京都。
https://www.willport.co.jp
父が創業した会社で、東京本社のほか広島、岡山、山口、大阪に店舗展開しています。もともともWeb制作事業をしていたのですが、最近はまったく異なる分野に事業展開をしていて、たとえば地域における配送業者さんの再配達やドライバー不足といったソリューションにつながる宅配ボックス事業などに進出しています。父は現在会長を務めています。私は後継者として入社するのですが、最初は東京本社でWebデザイン、システムエンジニア業務の研修を受け、その後は山口と岡山で配達の現場業務を学んで、いずれは大阪の責任者となる予定です。それぞれの現場の仕事をしっかりと覚えてから、経営に参画することになります。
入社後に自社広告などを作成するためのWebデザインが必要になることと、現在父が担っているシステムエンジニア分野の仕事を手伝うために、基礎を学びたかったからです。2年制コースを選んだのは、学校教育は短期間にとどめ、入社後にOJTで学べるだけの基礎を身につけたるためです。ですので、OICで勉強したことを会社で発展させていくことになります。経営後継者の進学先として、大学で経営学などを学ぶというのが一般によくあるルートだと思いますが、私の場合は会社の現場に近い分野をOICで学び、財務などの経営に必要な知識は、入社後にじっくり学んでいくという計画です。
OICの産官学連携の一環で、大阪市が実施した学生対象のデザインコンペに出品し、採用されたことが印象に残っています。課題は秋の全国地域安全ポスターを作成することで、採用された私の作品が大阪市内の各所に掲示されました。自分の手がけた作品が町に貼られて、ささやかでも社会の役に立つ経験ができたことは、デザインの基本的な役割を考えるうえで貴重な機会となりました。勉強は毎日のことなので、成長の手応えを感じることはそうありませんでしたが、2年になって自分のつくったバナー広告をみたとき、たしかに成長の跡が見て取れました。フォントのバランスや要素の立て方などが、1年の作品とまるで違っていた。やはり日々の積み重ねで、力がついてきているのだと実感しました。