OIC 先輩達の内定報告

井谷 胡桃さん

アートディレクター専攻
大阪府立緑風冠高等学校 出身
井谷 胡桃さん
デザイン・Web系について

デザイナー

東風情報技研株式会社

会社概要

JR・私鉄・地下鉄の改札機や券売機などの駅務機器システムや、病院における診察待ち状況表示システムのほか、業務系・組込系システムのソフトウェア受託開発などを行うとともに、自社でのソフトウェア開発も行っている。本社は大阪市。
http://www.kochi-it.co.jp/

内定先についてお聞かせください。

入社後に私が担当するのは、鉄道の駅に設置されるデジタルサインのデザイン。広告ではなく、様々なインフォメーションを表示するサイネージです。デザイン系の仕事を探していたところ、内定先が新たにデザイン部門を設置するという情報をキャリア支援課から紹介され、多くの人が利用する責任ある仕事だと感じて興味を持ちました。デジタルサインがわかりにくいと利用者が混乱する事態になります。わかりやすさ、視認性を大切にしたデザインを心掛けます。

就活のようすを教えてください。

説明会に始まり、筆記試験、小論文、面接などの選考がありました。小論文は難しいテーマが出題されましたが、自分の思ったことを書くしかないと態度を決めてやり遂げました。面接ではデザインの好みについて質問されたり、OICで学んできたことを聞かれたりしたほか、ポートフォリオの講評もいただきました。ポートフォリオにはいろんなタイプの作品を盛り込んでいたので「勉強してきたことがわかりやすくていい」と良い反応。ポートフォリオの作成は、自信のある作品をどう配置すると効果的なのか、先生に相談しながら進めていました。内定先以外にも数社受けましたが、先生の助言で、会社の事業性に応じて内容を変える対策をしていました。面接対策として取り組んだのが、話し方よりも話す内容の整理。志望動機や入社後の希望など、あいまいな部分があったので、そこを先生と一緒に言語化できたことが役立ちました。

印象に残っている学習は何ですか。

デザインを初めて本格的に学ぶにあって、様々な分野を広く学びたいと思いアートディレクター専攻を選択。進路は学びながら考えようと思っていました。主体的に勉強してきたのはグラフィックデザインです。入学してから1年間の作品を振り返ると、1年の前半と後半ではまるで出来が違っていて、自分で成長を実感。短期間で成果が見えたことで勉強が楽しくなり、進路もグラフィックデザインで行くと決めました。2年のときは、大阪の公的機関が実施している「環境イラストコンテスト2019」で「技能賞(デジタル部門)」を受賞しました。作品はタンブラーのラベルデザインで、形状が難しくて苦労しましたが、先生にアドバイスをもらいながら作成。それまでは作品を社会に披露するという機会がなかったのですが、学外で高い評価を受けたのはとても嬉しい経験でした。

受験生の皆さんへのメッセージ

学校生活では、いろんな人と関わりを持ってほしいと思います。それが感性の偏りを防ぐことにつながります。私はオープンキャンパススタッフを務めていたのでゲーム系やIT系などの学生とも交流が持て、自分のデザインについて意見を聞くことができました。他者の視点を借りるのは、デザインを学ぶうえで大切なことです。

ページの先頭へ