メディアフロンティア2015 各部門受賞作品を紹介

 3日間にわたって開催された学生作品展「メディアフロンティア2015」。

 ゲーム部門53作品、映像部門18作品、静止画CG・イラスト部門95作品、グラフィックデザイン・Webデザイン部門21作品、システム部門28作品、計215作品が出展されました。

 

 例年に増してハイレベルな作品群がそろったメディアフロンティア2015。この場で各部門において見事受賞した作品をここでご紹介したいと思います。

ゲーム部門 最優秀賞・優秀賞作品

【最優秀】 

 『DESPAIR FALL DOWN』 ゲームプログラマー専攻3年  中村万丈さん

 

【優秀賞】

 『Answer of Valkrie』 ゲームプログラマー専攻 西川竜義さん

 『DRAG DRAGOOOOON DRIVE(DDD)』 ゲームプランナー専攻 金岡佳祐さん

 

 ゲーム部門は、ゲームソフト、企画/モーションを含め全53作品が出展されました。

 

 見事53作品の頂点に立ったのは、ゲームプログラマー専攻3年生の中村 万丈さんのチームが作成した、「DESPAIR FALL DOWN」が輝きました。

 

 このゲームはハイスピード3Dアクションゲームです。審査員の方からも、完成度の高さ、グラフィックのこだわりなどで高い評価を得たことで受賞いたしました。

 

優秀賞は、ゲームプログラマー専攻3年生西川竜義さんらが作成した3D謎解きアクションゲーム「Answer of Valkrie」、ゲームプランナー専攻2年生の金岡佳祐さんの企画「DRAG DRAGOOOOON DRIVE」がそれぞれ受賞しました。

映像部門 最優秀賞・優秀賞作品

【優秀賞】

『OIC CM』  CG映像クリエイター専攻2年 西山黛樹さん

『AQUA』  CG映像クリエイター専攻3年 李柱華さん

『Ⅹの鉛 -ZEHN OF FAMILY-』  大阪情報コンピュータ専修学校3年 泉彩香さん

 

 映像部門は実写から、フルCGの作品まで全18作品が出展されました。

 

 残念ながら最優秀賞は該当なしとなりましたが、優秀賞の3作品は甲乙つけがたいクオリティであり、3作品とも最優秀と誇っていい内容でした。

 

 CG映像クリエイター専攻3年の李柱華さんらが作成した『AQUA』は水の挙動がうまく表現されている点、CG映像クリエイター専攻2年の西山黛樹さんらが作成した『OIC CM』はCG表現やモニターデザインがよくできていること、本校の姉妹校である大阪情報コンピュータ高等専修学校から受賞した泉彩香さんはアニメーションをよく研究していることが高い評価を得ました。

静止画CG・イラスト部門 最優秀賞 優秀賞作品

【最優秀賞】

 『魔法使いの夜』 ゲームデザイナー専攻4年 肥田秀走さん

 

【優秀賞】

 『凱旋』 ゲームデザイナー専攻4年 吉村卓郎さん

 『竜狩り』 ゲームクリエイター専攻(CG)3年 中垣大聖さん

 『無題』 ゲームクリエイター専攻(CG)2年 濱本千尋さん

 静止画CG・イラスト部門は95作品が出展され、よりハイレベルな争いとなりました。

 

 激戦の中、最優秀に輝いたのは『魔法使いの夜』を出展した、ゲームデザイナー専攻4年生の肥田秀走さんが見事制しました。肥田さんの作品は、丁寧さ、世界観のかっこよさが評価され、この4月からプロになる貫録を見せつけました。

 優秀賞3名のうち2名もこの3月卒業しプロになる学生であり、卒業年度の学年が活躍が目立った結果となりました。

魔法使いの夜

グラフィックデザイン・WEBデザイン部門

【最優秀賞】

 『男性アイドル「Tatchy」』 アートディレクター専攻2年杉本達也さん

 

【優秀賞】

 『I+ (アイプラス)』 アートディレクター専攻2年  長澤拓万さん

 グラフィックデザイン・Webデザイン部門は全21作品が出展されました。

 多くが単一のものではなく、ポスターやグッズ、Webサイトを複合的に組み合わせた作品を制作しており、実際の広告を意識した作品が出展されました。

 

 その中で、最優秀作品に選ばれたのは架空の男性アイドルのプロモーションを出店した、アートディレクター専攻2年杉本達也さんのチーム作品でした。男性アイドルの面白さだけでなく、それを表現するグッズやWebサイトが緻密に作られていることが高く評価されて受賞いたしました。

男性アイドル「Tacky」

システム部門

 システム部門は全28作品が出展されました。システムと一言では言えないぐらい、ホテルやオンライショップといった基本のシステムから、Androidアプリ、Webなど多種多様なシステムが出展されました。

 その中で、最優秀作品に選ばれたのは ITスペシャリスト専攻4年田中優吾さんが出展した『メンテナンス支援ツール「PingMan」』見事に栄冠に輝きました。

 「PingMan」は実際にOICで使用している業務システムであり、様々な実習室のPCを遠隔からコントロールできる実用的なシステムです。効率性など企業的な視点を取り入れていることや、実際に学内で運用されて完成度が高いことが高く評価されました。

PingMan

そして、注目のメディアフロンティア「グランプリ」は。

 そして、今年出展された作品の中で、最もすぐれた作品に贈られる「メディアフロンティア グランプリ」。選ばれたのは次の作品でした。

 

 『虹霓狂詩曲』  大阪情報コンピュータ高等専修学校 泉彩香さん

 

 姉妹校の大阪情報コンピュータ高等専修学校から、数々の本校の学生作品を抑えて、堂々の受賞でした。おめでとうございます。審査員の方からも、画力、見せ方、色使いどれもプロでも通用すると評価を得ており、泉さんにとって大きな自信になったことだと思います。

 

 今年度出展された作品は、企画段階から線密なチェックを行ったことや、スケジュール管理の徹底などプロのものづくりを一層重視して作成した結果、技術的な向上や完成度、見ごたえは向上していました。

 

 そのうえで、今年上位に入選した作品は、ものづくりに対する熱意や思いといった、クリエイターとしての気持ちの「強さ」が観る人に伝わった作品でした。

 

 泉さんの作品は技術面はもちろん、作品に対する想いが最も強く観る人に印象を与えたことから、今年の作品展を象徴する、ふさわしい作品でありました。

虹霓狂詩曲

メディアフロンティアを終えて

 1年間の学びの集大成であるメディアフロンティアも終わりました。

 メディアフロンティアは年々作品のレベルも上がって来ているだけでなく、社会のニーズに繋がった作品を生み出しているからこそ、企業の方の注目も増してきております。


 学生のみなさん、来年のメディアフロンティアに向けて、腕に磨きをかけ、「ものづくり」に真摯に取り込んでください。

 卒業する学生のみなさん、来年はプロとして活躍する姿を見せに、学生作品展に来校してください!