2016年年6月16日(木)、ディズニー映画の「ズートピア」、「ベイマックス」、「アナと雪の女王」、「シュガー・ラッシュ」等、数多くの著名な作品に携わられてきたPaul Hildebrandt氏をお招きして、プログラミング言語の1つ「Python」のイベントである「PyCon night (Osaka)」を、大阪デジタルコンテンツビジネス創出協議会(ODCC)との共催により、本校にて開催しました。
プログラミング言語「Python」、技術イベント「PyCon night」とは?
プログラミング言語「Python」は、様々なアプリケーションで使用される、パワフルなオープンソースのプログラミング言語です。そのユーザーが集まり、言語やソフトウェアについて情報交換し、交流するためのイベントが「Python night」です。
講演者のPaul 氏は1996年から ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオでシニアエンジニア兼 プレイバックツールのプロダクトオーナーとして活躍されており、世界中の基調講演等で登壇されているのですが、その発表内容/資料などは公開されていないため、彼の話を直接聞くことができたことは、大変貴重な機会となりました。
最高峰の現場で使われる技術が目前に!
講演概要としては、ディズニー映画を作るプロセスについて実際の作品資料を基に解説してくださいました。具体的にはズートピアを例に映画制作のステップを示しながら、テクノロジー、特に Python がどのように関わっているかといった内容です。
参加者は定員の50名を超えた人数が集まり、半数以上がこれから映像やプログラミングの世界を志す本校の学生で、彼らがめざす業界の中でも最高峰と言える現場において、どのような流れで作品が作られ、その過程でどのようなツールや技術が使われているのかを直接聞くことができたことは、大きな刺激となったようです。
講演後も学生からの多くの質問があり、時間を延長して質疑応答が続きました。また、終了後もPaul Hildebrandt氏を囲んで人の輪ができていたことが大変印象的でした。
学生は自分たちが学んでいることがどのように活かされるのかを知ることができ、今後の学習へのモチベーション向上にも繋がったことだと思います。講演後のアンケートにも多くのコメントがあり、学生に対してこのような機会を設けることの意義を改めて認識いたしました。
今後も、ODCCをはじめさまざまなコミュニティと連携を図りながら、業界で活躍するエンジニア・クリエイターの講演会を実施し、学生の皆様にとって有意義な機会を提供できればと考えています。
講演者プロフィール
Paul Hildebrandt(ポール・ヒルデブラント)氏
1996年からウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオでシニアエンジニア兼プレイバックツールのプロダクトオーナーとして活躍されています。具体的には、デジタル資産管理、メディアプレイヤー、編集用フィルムのレビューシステムといったツールの開発チームを率いています。これらのツールを用いて、ズートピア、ベイマックス、アナと雪の女王、シュガー・ラッシュ、塔の上のラプンツェル、ボルト、トレジャー・プラネット、ダイナソーなど、たくさんの作品が生まれています。
大阪デジタルコンテンツビジネスビジネス創出協議会
大阪デジタルコンテンツビジネスビジネス創出協議会(ODCC)とは、コンテンツ関連企業、教育機関、経済団体、行政機関が参画するプラットフォームです。本校も当組織の人材育成部会の一員として活動しており、教育機関会員(大学・専門学校)の相互協力による『学学連携』を実施や、他の部会や会員企業との『産学連携』を推進し、人材育成と大阪・関西での就職支援活動を行っています。